2021年3月15日月曜日

《咳をする男:20××》



Facebookをチェックすると、5年前の投稿が出てきたので、過去作と、その展示について書いてみます。

2016年の個展「KURU KURU J」にて、発表した《咳をする男:20××》。今のコロナ禍とは別の意味でマスクを用いていました。

テーマが過激なため、詳細についての記述は避けますが、「20××年、ある男が、とある国の誰もが知っている、とある原稿を読む」という設定のフィクションです。

男は原稿を読みながら、何度も咳をしてしまいます。男は咳をした箇所を読み直すことなく、そして、一切、謝罪もせず、先へと読み進み、また、咳き込んでしまいます。結果として、咳は放送禁止用語を隠すための自主規制音(ピー音)のような働きをします。聴者は話の全ては理解出来ないものの、聞き取った文体の断片から、「あの時と同じようなことが再び起こった」ということを推測してしまうという仕掛けです。

個展「KURU KURU J」では、他にも高松次郎の作品《複合体》及び、デュシャン以降のコンセプチュアル系全般をdisった、椅子を転がしただけの作品など、複数、挑発的な内容のものを展示しました。

「KURU KURU」には、くるくるパー的なものとか、輪廻的なニュアンスを含んでおり、「J」にも複数の意味を込めました。

今思うと、インスタレーションや、個々の完成度について改善点はありますが、内容的には、気に入っています。

展示は、お金がなさ過ぎてギャラリーに泊まり込みでした(笑)。






2021年2月23日火曜日

夏のこと


昨年八月の初旬、造園・建築系の現場で炎天下の作業を終え、帰宅した直後、自宅の庭で重度の熱中症により、倒れました。この時に救急車を呼ばなかったことが今の自分に少なからず影響しています。

それは、二日間にわたる、初めての生コン作業に関わってのことでした。初日も体が痺れるような症状がありながら、強い日差しの下で作業をしていました。ニ日目の現場では既に午前中からバテていたのですが、夕方に帰宅し、庭で倒れると全身が痺れ、口が曲がる顔面麻痺と呂律が回らない症状が現れました。一人では立ち上がることが出来ず、全身が殆ど動かなかったため、言葉にならないような奇声を発し、助けを求めました。獣の鳴き声だと思った家族が扉を開け、直ぐに異変に気付いて、氷で首や脇などを冷やしてくれたことで、何とか助かりました。(自分では途中からあまり覚えていません。)


数時間後には、はっきりと喋れるようになったものの、体の痺れや、頭に靄がかかったような症状が、その後も続きました。


コロナ禍で病院に行くことをためらい、倒れた当日に救急車を呼びませんでした。三日後、病院を受診したら、お医者さんにめちゃめちゃ怒られ、呆れられました(笑)。


本来、そういった症状がある場合、命や後遺症に関わる可能性があるため、倒れてから二時間以内に迷わず、救急車を呼び、病院で処置を受けるべきだったと仰っていました。


診断によると、重度の熱中症による「脳梗塞」とのことでした。


その数日後、総合病院の脳神経外科が休診だったため、内科を受診。そこであらゆる精密検査をしました。血液検査ではヘモグロビン値の上昇など、脱水症状による多血症であることが明らかになりましたが、MRIでは大きな血栓は見られませんでした。総合病院の受診後に行った治療院の鍼治療などで、一時期、症状は改善しました。


ただ、半年以上経った今でも握力は半分くらいしかなく、手足には痺れや若干の痛みがあるなど、いくつかの症状があります。走り出そうとしたり、立ち上がろうとする時に、脳の指令が伝わるのが少し遅れるというか、体が重く感じるというか、若干のタイムラグがあったりします。


結局、体調や負荷を考え、造園系の見習いのお仕事は辞めさせていただきましたが、とても刺激的な現場ではありました。お世話になった方々にとても感謝しております。


元々、東健次さんの《虹の泉》が少し気になっていたこともあり、美術の領域に近接する、あるいは拡張するような技能を学べる仕事を探しておりました。


ただ、ほんの少しだけやってみて、そもそも肉体を酷使する現場仕事は、自分の美術とはあまりにスケールが違い、向いていないとも感じました。まだまだ、これからが本番という時に辞めた事は残念ではありますが、いつか、少しでも、美術のヒントになればと思っております。


日常生活に大きな支障はないものの、土を少し練ったりするだけで結構、疲れます。


とりあえず、やりたいことと向き合える「今」があることに感謝しています。




2020年7月8日水曜日

最初に空を美しいと思ったのは誰か?


美術の起源を考察する時、例えば、美学なのか、プラトンとかなのか、あるいは、ホモサピエンス以前の人類が持っていた、道具ではないモノへの執着(貝殻ビーズなど)まで戻るのか、チンプンカンプンです。
しかし、そういった文脈的考察は、現存する物質や文体を根拠とし、発見されなかったモノや思考は除外するしかない危うさがあると思っています。
自分は、やっぱり馬鹿なようで、難しい事を考えるより、「この地球で最初に空を美しいと思ったのは一体どこの誰だ?」みたいな、誰もが証明困難な事を想起するのが好きだったりします。


2019年12月1日日曜日

個展終了


展が30日に終了しました。
ご来廊いただいた皆様、ありがとうございました。 お世話になっている先生方や、京都や三重での展示から見ていただいている方々にもご来廊いただきました。タイミングが合わず、お会いできなかった方々、残念で申し訳ありません。 また、今回も素敵な出会いがありました。 今後とも、よろしくお願いいたします。
先生方の温かいまなざしの中で、模索してきた延長が今であると思っています。
自分が入学した時、京都精華の陶芸コースはゼミ制ではありませんでした。大学二年の進級制作展以降、講評会以外で、意見を言われたことはほとんどありません。
自分の表現は、三年から四年にかけて技術的ではない方向へと向かっていきました。その過程で一つ一つの作品は小型化していきました。
在学中、卒業生が作品を持って帰れず、自作を大学に投棄していくという悲しい現実を目の当たりにしてきました。
自分は失敗作を破壊したことはありますが、大学に放置していった作品は一つもありません。幸いにも在学時に作ったもののほとんどを残すことが出来ています。
当時、そういった周囲の現状と、自身に対する将来への不安から、多量な小型作品を作り、リンスを分配することで自作を一つでも残していくことを考えていました。
また、円空などへの対抗心から、多量な作品を作ることで、自身の創作に対する圧倒的モチベーションを実証しようとも考えていました。
ただ、三、四年時に作ったものにも、手グセやフォルム感など、造形的な良さはあり、否定はできません。
先生方に温かく見守っていただき、後悔のない模索ができたことをとても感謝しています。
これからも様々なメディアや思考による、表現を試みると思いますが、今後も陶芸を続けていきます。


大学在学中より、他メディアを使った表現も模索しており、陶芸作品だけの個展というのは今回が初めてでした。
今、振り返ると、焼き物的な表現として、違う模索をする選択肢はあったと思います。

2019年11月19日火曜日

石山哲央展



ギャラリー白3にて個展をします。
http://galleryhaku.com
今回は、《Excreta》、《Multiplication,Division》シリーズを中心とした、焼きもの作品の展示となります。https://www.akio-ishiyama.net/w2
ご高覧いただけましたら幸いです。



「石山哲央」展
会期:2019年11月25日(月)〜2019年11月30日(土)
※在廊予定日 11月26(火)、11月30(土)
会場:ギャラリー白3
〒530-0047
大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル 3F

2018年8月25日土曜日

Atelier CASO終了





展示の写真整理などをしながら、兄との制作等(http://akioishiyama.blogspot.com/2017/10/blog-post.html)を進めています。


展示頻度は低いものの、発表のたびにテーマを設定し作ってきた結果、ここ数年、作品のカテゴリーが増え、やりたいこと、やるべきことが、少しずつ追いつかなくなってきているかもしれません。

独自の文字を刻んだΟΡΓΑΝΟΝシリーズ(https://www.akio-ishiyama.net/w3は特に思い入れが強く、今後の展開が頭の中にあるものの、実現させるには時間がかかりそうです。

今回、展示した、展示環境に寄生しながら進化と退化をし続ける、完結することのない作品、 Panta rhei(https://www.akio-ishiyama.net/w1)は、形態だけではなく、今後、内容的にも大きく変容していきます。

アイディアは山ほどあります。ただ、残念ながら、そのアイディアには賞味期限のようなものがある気がします。腐らせてしまった幾つものアイディアを思いながら、これからも作り続けます。











2018年7月19日木曜日

Atelier CASO 2018 Summer




海岸通ギャラリー・ CASOの「Atelier CASO 2018 Summer」に参加します。
CASOの大きな空間を使って制作と展示をします。
会期は8月12日からですが、7月24日から公開制作がスタートします。
公開制作期間中の自分の在廊日は今のところ、7月23日、24日以降は未定です。
在廊日は今後の進行状況等によって変化します。
改めて、SNS等で告知させていただきます。


「Atelier CASO 2018 Summer
・公開制作 :2018.7.23-8.11
・会期:2018.8.12-8.19
・時間:11:00-19:00
・会場:海岸通ギャラリー・CASO

http://www.caso-gallery.jp/access/