2019年12月1日日曜日

個展終了


展が30日に終了しました。
ご来廊いただいた皆様、ありがとうございました。 お世話になっている先生方や、京都や三重での展示から見ていただいている方々にもご来廊いただきました。タイミングが合わず、お会いできなかった方々、残念で申し訳ありません。 また、今回も素敵な出会いがありました。 今後とも、よろしくお願いいたします。
先生方の温かいまなざしの中で、模索してきた延長が今であると思っています。
自分が入学した時、京都精華の陶芸コースはゼミ制ではありませんでした。大学二年の進級制作展以降、講評会以外で、意見を言われたことはほとんどありません。
自分の表現は、三年から四年にかけて技術的ではない方向へと向かっていきました。その過程で一つ一つの作品は小型化していきました。
在学中、卒業生が作品を持って帰れず、自作を大学に投棄していくという悲しい現実を目の当たりにしてきました。
自分は失敗作を破壊したことはありますが、大学に放置していった作品は一つもありません。幸いにも在学時に作ったもののほとんどを残すことが出来ています。
当時、そういった周囲の現状と、自身に対する将来への不安から、多量な小型作品を作り、リンスを分配することで自作を一つでも残していくことを考えていました。
また、円空などへの対抗心から、多量な作品を作ることで、自身の創作に対する圧倒的モチベーションを実証しようとも考えていました。
ただ、三、四年時に作ったものにも、手グセやフォルム感など、造形的な良さはあり、否定はできません。
先生方に温かく見守っていただき、後悔のない模索ができたことをとても感謝しています。
これからも様々なメディアや思考による、表現を試みると思いますが、今後も陶芸を続けていきます。


大学在学中より、他メディアを使った表現も模索しており、陶芸作品だけの個展というのは今回が初めてでした。
今、振り返ると、焼き物的な表現として、違う模索をする選択肢はあったと思います。