個展のための制作をしています。地元(志摩)での個展ですが、観念的、感覚的に焼き物を思考し、対峙する構成で、過去最高の内容となると思います。
数日前にMeltシリーズの焼成を行いました。間違いなく過去最高の造形バランスと確信する個体が、その焼成で大崩壊しました。
過去のMeltシリーズや、その前進となる作品群から予測し、新作に挑んだものの危険な方向へと振りすぎました。
結果的に熱電対や内壁、電熱線に作品がへばりつき、電気窯にもダメージが・・・・。
しかし、じっくり眺めていると、これはこれでありだと思えてきたりします。
前に陶芸の提案というグループ展のテキストで「焼成という過程を経た作品に対して、自らの美意識が拒否か承認をするまでにはタイムラグがあります。」と書きました。言い切ってしまっている感じはバカ丸出しの文章だと思います。ただ、その文章に記した事と近い事を今回、強く感じました。