土地蔵の制作を開始したのは、大学3年の後期からです。
現在、土地蔵は極小サイズ(5センチほど)のものが約11,000点、10センチから50センチほどのものが約500点あります。
そのうち、8割から9割は、大学3年の後期から四年の前期に作ったものです。
もともと土地蔵の制作は、祈りを込めることとは別に、誰よりも多くの作品をこの世に残すことをテーマにスタートした側面があります。
多量な作品を敷き詰めるようなインスタレーション手法は最も簡単な作品の演出方法と考えており、好きではありません。また、多量の作品を作るという行為自体もあまり好きではありません。
ですが、ピカソや円空が膨大な数の作品を残したように、圧倒的な数の作品をこの世に残すというは、創作に対する圧倒的なモチベーションがあることを実証する一つの手段ではあると考えています。
数への挑戦に臨むための試作としてスタートしたのが大学の時に作った極小サイズの土地蔵です。このサイズのものは手のスピードを上げることを何よりも重視していたため、形は似たモノが多く、個体差は通常サイズのものに比べて少ないという特徴があります。
どのシリーズの作品でもそうかもしれませんが、土地蔵の場合、今よりも初期作品の方が予期せぬものが生まれる確率はたぶん高かったです。
そのため、最近は、少し手法を変えながら、かなりスピードを落として制作しています。
面白いと感じる形を探りながら数を残すことは難しいと痛感しております。
焼くのはこれからですが、今日は二点ほど少し面白いものを残せました。
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