2014年10月2日木曜日
2014年8月15日金曜日
個展終了
Hidari Zingaroでの個展が無事終了しました。
とても濃い六日間でした。
多くの方々と作品の説明を通して交流させていただいたこと、自分の作品をギャラリーに展示していただいたこと、その全てが価値あるものと感じています。
ご来廊くださった皆様、作品をご購入くださったお客様、有り難うございました。
作品の発送をご希望の方には、厳重に梱包し直した後、郵送させていただきます。
今回の展示ではΟΡΓΑΝΟΝシリーズの焼き物による立体作品やフレスコ画、土地蔵(焼き物)を展示しました。
作品を効果的に魅せるインスタレーションを模索し、苦心しました。
3FのHidari Zingaroでは、長い空間を活かし、中央エリア前方に、展覧会のメインビジュアルとなる大型作品を配置し、中央エリア後方の低位置に中型作品を置きました。高低差を付けながら、長い空間をうっすらと二区画に分けるイメージで構成しました。
自ら考案した文字を刻み記すΟΡΓΑΝΟΝシリーズの立体作品は文字の大きさや、文章の長さで立体の体積にある一定の制約が生まれます。
それに対し、土地蔵の作品では、粘土を薄く伸ばした後、どう千切るか、曲げるかによって大きく造形が変わってくるため、意図した結果になりにくいという特徴があります。
明るめの平面作品が、会場の中で浮くのではないかと心配でしたが、結果的に全体の雰囲気が重くなりすぎず良いアクセントになったのではないかと思います。
2FのKaikai Zingaroでは小作品をゆったりと展示しました。
焼き物の作品に限定すれば、私の作る作品は完全にオブジェに分類されます。
焼き物の世界では、言語化できない造形美の追求、多くの人がコンセプト以上に技や仕事を重視しているであろう点など、多領域にはない良さが尊守され続けているのではないかとも強く感じます。
私の作品は技巧を売りにしているわけでもなければ、器作家さんが人々の生活に寄り添う中で果たすであろう美しく明快な使命があるわけではありません。だからこそ、器を作っている作家さんを心の底から尊敬しています。
しかし、私は自らの造形物や言動を通して、夢やユーモアがあるフィクションを作っていくこと、フィクションとしての立場から逸脱することは無い、美を求めています。
そう言った理由から、作品を発表する場所の選択として、アプローチが様々な現代美術の領域との接点を模索してきました。
また、今回の個展やGEISAI#20にて発表したフレスコ画や、GEISAI#16でのハリガネ作品、初個展の時に制作したミクストメディア作品など、時にやきもの以外の表現を試みてきました。
それは、作家がどういったメディアを選択しているかによって、将来向かうべき方向が決まってしまうと感じているからです。(何が良く、悪いということは別として)
2012 GEISAI#16
2012 インスタレーション「追憶/悪夢」
2013「個展|汝自身を知れば知るほど青二才」
現代を生きる作家として作品には当然、サインをします。それは美術史的な意味で、作品の価値を証明する大切なものであると認識しています。しかし、ヴィレンドルフのヴィーナスといった、とてつもなく古い創作物に心を奪われるのは、作品を誰が作ったかという問題ではない気がします。
その感動は、主体を超越した、果てしない時間の中で作られてきた物語に対する圧倒的な敗北感が関係しているのではないかと、最近、考えています。
そういった創造物になりうる可能性を内在したモノを一つでも残すことが、自らにとっての命題なのかもしれません。死ぬまで続けなければ、わかりませんが・・・・
話が逸脱してしまいましたww
とにかく、まだまだ、ひよっこということです。
2014年7月30日水曜日
GEISAI#20 グランプリ金賞受賞 石山哲央個展
Hidari Zingaroにて個展をさせていただきます。
展示はΟΡΓΑΝΟΝシリーズと土地蔵など、焼き物、フ レスコ画による新作を中心とした構成となります。
写真は展示作品の一部です。
私が己の文字を刻み記すのは、思考の過程にある〈目的の尊厳〉を、誰よりも求め続けるからだX
撮影:松原豊
土地蔵(肆佰玖拾漆)
撮影:松原豊
会期:2014年8月7日〜8月12日
時間:12:00-19:00場所:Hidari Zingaro(中野ブロードウェイ3F)
※2F ショーウィンドウスペースKaikai Zingaroでも展示させていただきます。
http://hidari-zingaro.jp/2014/08/geisai20-ishyi-akio/
オープニングパーティー
2014年8月7日
18:00-19:00→Hidari Zingaro
19:00-20:00→Bar Zingaro
宜しくお願い申し上げます。
私が己の文字を刻み記すのは、思考の過程にある〈目的の尊厳〉を、誰よりも求め続けるからだX(Detail)
撮影:松原豊
2014年6月17日火曜日
作業場兼倉庫
少しずつ必要なものを揃えていっています。
5月半ばを過ぎた頃、倉庫に鳥が出入りするようになり大変でしたが、隙間に金網を詰めてから、鳥は居なくなりました。
水道がないので、水はポリタンクで持参していますww
夜間は暗かったり、水道もなければトイレもないという環境なので、少々不便ではありますが、ようやく慣れてきました。
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先日、東京よりGEISAIのスタッフさんが取材にいらっしゃり、撮影終了後、一緒に海に行ってお弁当を食べました。
久しぶりに海を見て、とても気持ち良かったです。
2014年6月7日土曜日
好事魔多し
私がGEISAI#20にて発表した平面作品について、別府雅史氏より脅迫的な内容のメッセージが届きました。その内容は『別府氏が"petit"GEISAI#15で発表した作品と酷似しており、盗用したものではないか』というものでした。
私のGEISAIでの作品は立体と平面のインスタレーションでしたが、彼は平面の一部を切り取った写真を取り上げ、酷似していると公表しています。
この意図的に切り取られた平面作品に対して、私の反論および別府氏とのやりとりをメールの画像付きでアップさせていただきます。(私が返信したのは一度きりです。)
実際に液晶画面を撮影した画像をまず、証拠として添付します。その後、読みやすいように原文を載せます。
◯別府氏からの最初のメール
◯別府氏からのツイッターのダイレクトメッセージ(これを見て、初めてメールに気づきました。)
◯私の唯一の返信と、それに対する彼から一方的に送られてきた複数のメール
◯原文
6月3日 (3 日前)
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- You have a new message:
- Via: http://www.●●●●.net/
- Message Details:
- お名前 : 別府雅史
- Email : ●●●●
- 件名 : 作風とコンセプトについて
- メッセージ : はじてまして。別府雅史と申します。 非常に失礼な事をお聞きしているかもしれません。お許し下さい。 石山哲央様が先日のGeisai #20に出展された作品を、インターネット上て拝見しました。 しかしあなたの平面作品が、私が以前のputie Geisaiに展示していた作品の作風と酷似していたため、
動揺しております。 つきまして、 あなたの制作する数字を使用した作品のコンセプトを、 詳しく教えて頂けないでしょうか。 僕はあなたが真意に芸術活動をしていると確信する限りにおいて、 なんの権利も主張する気はありません。 よろしくお願い致します。
- Sent on: 3 June, 2014
- Thank you!
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別府氏からのツイッターのダイレクトメッセージ
m_beppu
今日は。僕のこと覚えていますか。
昨日ホームページの方にメールを送らせて頂いたんですが、ご覧になられましたか。
2014年6月04日-2:59pm
m_beppu
二日だけ待ちます。ご連絡下さい。
2014年6月04日-3:15pm
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6月4日 (2 日前)
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先程、メールを拝見しました。
私は、putie Geisaiには行っておりません。また、 別府様の作品は全く拝見したことがありません。
まず、私が作品に記している文字は数字ではありません。
自ら考案した文字で、現在も文字は増え続けています。 数字をはじめ現存の文字とは異なります。文字の意味は、 作品のコンセプト上お話しすることは出来ません。
このシリーズは長期の経年変化に耐え得るということを想定してい るため、平面作品は水彩やアクリル、 油彩画などの組成的強度を遥かに凌ぐであろうフレスコ技法を用い て制作しています。
以下にこの作品シリーズの説明が書かれているwebサイトのリン クを貼っておきます。
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6月4日 (2 日前)
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そうですか。putie GEISAIには来なかったんですね。
でも確か京都精華大学から来た2人組と長々話した覚えがあるんで すが…その内の一人があなただったような。
しかし僕に確認する術はありません。 ですが見た目の印象がどうしても酷似しているように思うので、 納得できません。申し訳ないですが、問題として公表します。 ご了承下さい。
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6月4日 (2 日前)
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一応お聞きしておきたいのですが、客観的に見て、 僕の作品とあなたの作品は似ているでしょうか。特にピンク色の、 褪せた平面作品についてです。
まだ自分の判断を疑ってもいます。なのでご意見うかがいたい。 どうでしょう。
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10:06 (12 時間前)
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今から僕が持っている疑惑を、 Twitterなどを使って公表します。 もし盗用があったということが認められた場合、 石山哲央様の作家活動は危うくなると思います。
なので、もう一度確認させてください。 本当に盗用はなかったんでしょうか。 このメールでやり取りをしている段階でそれが発覚した場合、 いくつかの条件は呑んで頂きますが、 それを内密にしておくこともできます。いかがでしょうか。
1時間程、返信を待ちます。
なので、もう一度確認させてください。
1時間程、返信を待ちます。
以上がメールのやり取りです。
これらは、事実と異なる甚だ理不尽な主張ばかりでした。そのため、一度だけの返答で対応するつもりでしたが、ツイッターで一方的に流されたので反論します。
特に許しがたい事柄は3つあります。
① 彼の作品を私が見て真似したとのこと
私は彼の存在も作品も全く知りませんでした。ホームページもありませんし。
彼は、putie GEISAI#15に私が大学の学生と二人組で行って、彼の作品を直接見たと言っています。しかし、私はその頃、京都の大学で進級制作の大きな文字の作品に取り組んでおり、東京のGEISAIには行っておりません。しかも、二人組ということですが、私には彼女もおりませんし、東京に一緒に行くような男の友達もいません。このことは私を知っている大学の誰に聞いてもわかることです。
メールで行っていないことを伝えた後も、GEISAIの関係者にツイッターで私が行って見たという嘘を言っています。
② 数字を使用した作品であるとのこと
私は数字ではなく、自ら考案した文字を描いています。文字の規則性を考え、膨大な時間をかけて生み出した文字です。
文字が数字ではないということを、私はメールで伝えましたが、その後も下記のようにGEISAI関係者にツイッターで『数字のような形態』というすり替えの言葉で表現し、伝えています。
③ 色について
別府氏はピンク色が共通しているとこだわっていますが、ピンク色は別府氏が発明した色なのでしょうか。
そもそも、私の作品の色はピンクではありません。仮に、私の作品の色を別府氏が真似して作ったと言われても、私は彼の作品を私の作品からの模倣とは認めないでしょう。
なぜなら、彼のピンク色は汚く感じ、好みではありません。私の色とは全く違います。
しかも、私の文字の作品シリーズはコンセプト上、長期保存が必須条件となるため、立体は陶、平面はフレスコ画で制作しています。
ちなみにフレスコ画は、使用するのがモルタルのためベース色はグレー系になります。GEISAI#20で展示したフレスコ画は、このグレー系のものと、インスタレーションとしての全体のバランスから赤系のものを選択しました。ベースになるモルタルに顔料を混ぜすぎると強度が落ちるので、赤の量は少なめにしながら、好みの淡い赤を作りました。
この3点については、簡潔に本人にメールで伝えてあります。その際、作品のコンセプトについてホームページのリンクを紹介しました。
しかし、別府氏はコンセプトについては全く主張しません。別府氏と私の作品は、造形だけでなく、コンセプトに大きな隔たりがあります。こんなことで盗用を妄想し、暴走され『作家活動は危うくなる』、『いくつかの条件は呑んで頂きますが、それを内密にしておくこともできます。』など脅迫的なメールを送られるのは心外です。
作家とは、とことん割に合わない仕事だと思っています。だからこそ、自分が納得のいく作品の制作をしなければやっていけません。
盗用するぐらいなら、作家を志しません!!
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