この文章は前ブログにて2012年11月23日に投稿したものです。
大学の授業「造形演習2」のお茶会。22日に行われました。沢山の方々に来て頂き、感謝しております。また、おもてなし出来なかった方々に対して、お詫び申し上げます。
一日経った今日、嬉しい言葉を何人かから頂き、穏やかな余韻とともに、充実感を噛み締めております。
お茶会といっても、それぞれの方法で誠意を込めて人をおもてなしするという事が目的の催しです。(⇦たぶん・・・)飲み物ももてなし方もそれぞれ自由です。
今回の課題では、人と組む事になりました。
留学生Alice Doublierとともに、もてなす側の姿を見せないで、お茶をふるまう仕掛けを考えられないかと模索した結果、物語の登場人物としてお客さんにプチアドベンチャー体験をしていただく企画を考えました。誰もいないはずなのに、気配を感じるような演出ができないかと模索しました。
グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』の話をもとにした、ヘンゼルとグレーテルやその家族の、物語には描かれていないオリジナルストーリーを考えました。
主なストーリー構成やコンセプトなどは私が担当し、Aliceは演出に必要なロウソク、おちゃ、おかしといった重要なモチーフを選んだり、物語の核となるボイスレコーダーに声を吹き込むという事、当日のお茶とお菓子の準備など、物語の核をささえる多くの働きをして頂きました。アリスありがとう!!
お客さんにはスタートする前に、ボイスレコーダーの音声を聴いていただき、その音声や、道に落ちている小石、写真を頼りに行くと紅茶とお菓子がある場所に到達するという仕組みを考えました。誰もいない筈なのに目的地まで行くと、温かいお茶が置いてあるという演出です。
不作と飢饉が続く時代に作られた『ヘンゼルとグレーテル』には残虐さを緩和するための子ども向けの話など、多くの解釈や設定が異なるモノがあります。
原作の話をより残虐にしつつも、何か最後に救いが少し見えるような話に出来ないかと考えました。
残念ながら、今回はあまり写真を残す事が出来ませんでした。また、当日の様子を言葉だけで書いても伝わることではないので、ここでストーリーの詳細を明かす事はできません。
人と一緒に何かをする事はあまりないですが、今回はそれぞれのセンスや特性を生かして、うまい事まとまった気がします。
撤収前に急いで何枚か写真をとりましたが、あまりうまく撮れていないので、二人で、展示に使ったモチーフを分け合いました。それぞれがロウソクが入った瓶を一本ずつと小石を一つずつ。アリスにはお茶会で使ったコップを幾つかあげました。
私は、燃え尽きたロウソクとともに、思い出のモチーフを瓶につめオブジェとして飾る事にします。
もう二度とあの時の演出は再現出来ないけれど、こういう思い出の詰め方はこれはこれでありだと思います。
楽しかったです。
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